神奈川県藤沢市に本社を置き、北関東・東海・大阪・北九州の国内営業所に加え、海外にも多くの拠点を持つグローバルな総合メーカー。国内3工場を有する生産拠点のひとつ三隅工場は、島根県による企業誘致によって誕生し、昭和45年より稼働。キーパー株式会社の中でも最大規模を誇り、全生産量の約50％を製造している。

本社で開発した独自の商品を確かな技術によって量産製造

輸送用機器、産業機械の高性能化・コンパクト化に応えるべく、半世紀以上培ってきた実績と継続的な改善、さらに新たな挑戦によって世の中の発展を支える「キーパー株式会社」。自動車や鉄道車両、産業機械のエンジンなどのオイル漏れを防ぐ「オイルシール」や、駆動力を伝える回転軸の接続部分を密封する「ブーツ」。どちらも一般的に知られているものではないが、常に私たちの生活を支えている製品。まさに縁の下の力持ち的存在なのだ。三隅工場では、顧客のコンセプトに応じて本社で開発した独自製品の設計図をもとに、顆粒状の合成ゴムを原材料に熱と圧力を加えて形成する。量産のみならず、試作段階の製造では豊かな経験と確かな技術が必要となる。材料の開発から販売までを行う一貫体制は国内外で高く評価されている。「本社が神奈川県ということもあり、賃金水準や労働条件は関東とまったく同じです」と話すのは、24年間の本社勤務を経て、地元である浜田市の三隅工場に転勤した総務課長の清谷元一さん。世界最高水準の自動車メーカーに認められることを目標に、ここ三隅からの挑戦は続く。

失敗を恐れずに、何事にもチャレンジする気持ちを大切に

「どんな仕事にも好奇心と探究心を持って取り組める人が輝ける職場だと思いますよ。きちんと適正を考慮して配属先を決めますし、各部署に若い力をサポートする体制を整えていますので、未経験でも大丈夫です。半世紀以上続くものづくりの世界に、今フレッシュな力が必要なのです」と清谷さん。それぞれのスキルアップを評価する社内認定制度もあり、自身の成長を実感できる環境が揃っている。