くざの里は廃校になった久佐小学校の校舎をリノベーションした施設で、平成29年4月にオープンした。廃校を高齢者施設に蘇らせた取り組みは島根県で初めての試みだという。利用者の個々の生活ペースに合わせた介護ケアを行うユニット（生活単位）型の施設で、現在約30名が暮らしている。社会福祉法人可部大文字会は広島市安佐北区に拠点を持ち、多くの特別養護老人施設やショートステイ、居宅介護支援事業所などを運営している。

少人数で家庭のような環境を実現。一人一人の生活リズムを尊重

定数30床という小規模のアットホームな高齢者施設。介護認定度によって３つのフロアに分かれ、それぞれ10名ほどの少人数グループで生活の単位を組む、ユニット型の施設だ。フロアには個室と共有スペースがあり、居宅に近い環境でごく普通の生活ができ、社会的、精神的な自立への支援、一人一人に合ったケアを行っている。食事は管理栄養士、厨房と連携し、職員が声がけをしながら利用者も一緒に食事の準備をすることもある。また起床、就寝時間なども比較的自由で、時には職員とともに買い物などにも出かけ、リハビリ等も和気藹々とした雰囲気で行なっている。個室は自宅の家具などを持ち込むことができるので、住み慣れた家庭的な環境で暮らすことができるのが特徴だ。そのためケアをする介護職、看護職、理学療法士、栄養管理士などは一人一人の利用者に対して思いやり、きめ細やかな気配り、責任感、そしてなにより笑顔が必要だ。小学校跡地という特性から地域住民に親しまれており、公民館の行事や保育園児との交流など、自治体との交流も盛んだ。2018年4月にはショートステイ用の施設9床を新設。地域に親しまれ、愛される高齢者施設を目指している。

人が好き、お世話が好き。思いやりの心で接する人に

職種は介護職、看護職、理学療法士、管理栄養士、調理師、事務職などで、温かい雰囲気でイキイキと働くことができる。人が好きで、人のお世話が好きで、ポジティブ、そして思いやりの気持ちを持って高齢者に対応できる人を望む。社内では日帰りや一泊旅行、野球観戦などレクリエーションも盛んで、5年勤務者には10万円相当の同期旅行が行なわれ、福利厚生も手厚い。