現在橋岡さんは地質調査課に所属。例えば建築物を建てる前や維持管理のために、その土地の地質や斜面、災害時の落石や変状など必要に応じて調査をする。現場でボーリング調査や地滑り計測などを行った結果と、そこで撮影した写真とともに結果を調査書にまとめ、これによって変動予測と対策提案などを詳しくクライアントや施工会社に報告・コンサルティングしていく。どんな建造物を作るにしても、まず地質調査は何よりも大切な仕事である。

「最初はわからないことだらけでしたが、先輩が丁寧に教えてくださるし、外で体を動かしたりするのは好きなので今は楽しんでやっています」と話す。「例えばダムの内側とか山の中など、この仕事だから行ける場所もあって。それは体力的に大変な時もありますが、その特権も楽しい」と笑顔。この仕事をするようになり、森林や都市整備や工事の大変さなどを知るにつけ、普段何気なく見ていた町の景色も、最近は見る目が変わってきたという。ゆくゆくはドローンを飛ばしたり、地質調査士の資格を取ることを目標に掲げる。少しずつ仕事を覚え、もっとキャリアを重ねていきたいと意欲を燃やしていた。